

完品焼入れに適した光輝式バッチ炉や真空炉の他、素材調質も可能な大型連続炉も保有しており、あらゆるニーズに対応いたします。
長尺ボルト等は必要に応じて、矯正(曲がり取り)も可能です。
調質処理は、金属の硬度と強度を向上させ、靭性を改善する特徴があります。
焼入れと焼戻しを組み合わせることで、内部応力を緩和し、材料の特性を広範囲に制御可能です。多くの金属材料に適用できると同時に、製品の寿命を延ばし、信頼性を高める効果があります。
工具や機械部品、構造材などで広く利用されています。
炭素含有量が高いほど硬化しやすくなりますが、大きさには限度があります。
(SC材:S43C、S45C、S48C等)
クロム、モリブデン等の合金元素を含む鋼は、調質処理によって優れた強度と靭性を得ることができます。大きい材料でも可能です。(SCM435、SCM440等)
高硬度が求められる工具や金型に使用される鋼種で、調質処理により高い耐摩耗性を実現します。
(SK材:SK85(SK5)SKS材等)
調質処理により、高い硬度と疲労強度を持たせることができます。
(SUJ材:SUJ2等)
幅広い材質に適用可能な処理です。
記載されていない材料についても、お気軽にご相談ください。
弊社が得意とする熱処理です。
少量多品種から大口まで幅広く対応いたします。
多種の冷却材を使用し、部品の形状や特性に合わせた処理を行うことが可能です。
肉厚品や深浸炭要求等に最適です。
コールド油、ホット油の優れた部分を併せ持つ性能で幅広く使用されます。
リング形状やシャフト等の焼入歪みを抑制するために利用されます。
※スプールやシャフト等の熱処理後の矯正(曲がり取)も実施しています。
浸炭焼入れは、金属材料の表面に炭素を浸透させ、焼入れを行う熱処理技術です。
この処理により表面硬度を高め、耐摩耗性を向上させつつ、内部の靭性を保持します。
耐摩耗性と靭性のバランスを取るために、広く使用される効果的な処理です。
SCM415、SCM420等
SCR415、SCR420等
SNCM220等
SMnC420等
S10C、S15C、S17C、S20C等
SPCC、SPHC等
快削鋼(SUM材 SUM31等)
バッチ型ガス軟窒化炉を3台保有しております(冷却タイプとしては、油冷2台、ガス冷1台)。
また、水素センサーによるパラメータ監視やガス制御等を行い、効率的な処理を行います。
金属材料表面に窒素を導入する熱処理技術の一種です。
主に窒素ガスを用いて、材料表面に窒化物の層を形成します。この処理により、表面硬度や摩耗抵抗性を向上させることが可能です。
低温処理のため、ほとんど熱処理変形が無いことが特徴。どんな鋼種でも対応可能なため、自動車部品、工具、金型などの耐摩耗性が求められる部品や、化学プラントなどの高摩耗環境で使用される部品等に広く利用されています。
ガス軟窒化によって表面に硬い窒化物層を形成し、耐摩耗性を向上させます。
ガス軟窒化による表面の保護層と、ホモ処理による組織改善が相まって、耐腐食性が向上します。
組み合わせによって、材料全体に均一な特性を付与することが可能です。
ガス軟窒化とホモ処理を組み合わせることで、金属材料の多面的な特性向上が実現され、耐摩耗性や耐腐食性を含む幅広い応用が可能となります。
鋼材全般可能 (特殊鋼については一部不可)
弊社の高周波設備は、縦型焼入れ機でNC制御による高い繰返し性での処理が可能となります。
またロボットアームを使用した自動化にも取り組んでおります。
処理可能な鋼種及び形状としてはC量0.35~0.50%の炭素鋼や合金鋼が適しており、φ100までの径、600㎜までの長さ、硬化層深さ0.5~3.0㎜が対応できます。
その他の鋼種や特殊形状などについてはご相談ください。
ロット毎の切断検査を実施し、磁粉探傷機による割れ検査やご要望に合わせた品質保証をいたします。
局所加熱ができるので、必要な部分だけを焼入硬化する事が出来ます。
表面の硬度と表面圧縮残留応力が高く、組織が微細なため、優れた耐摩耗性、疲れ強さ、延性・靭性が得られる点が大きな特徴です。
また、脱炭がほとんど見られず、疲れ強さの低下や不安定化の心配が少なくなります。
短時間の表面・部分加熱で処理を行うため、変形が少ない上に、消費エネルギーも小さく、環境にやさしい加工です。
炭素含有量が適度に高く、高周波焼入れによって硬化しやすい特徴があります。
S45C、S50C、S55C
SCM435、SCM440等、SNCM220、SMnC420等
マルテン系ステンレス(SUS420J2等)
ステンレス鋼の中でも高周波焼入れによって硬度を向上させることができます。
SUJ2等
高硬度と耐摩耗性が求められるベアリング部品に適用されます。